<えび狩り世界選手権大会とは?>
今年も山口市秋穂の名物イベント『えび狩り世界選手権大会』が開かれました!!
毎年夏の終わりに開催され、今回の大会で第33回目を迎えました。
抽選で選ばれた1,200人の参加者が、海に放たれた車えびを自分の手で捕まえ、その数を競います。


ちなみに今大会で用意された車えびは、なんと約12,000匹!!
山口市秋穂地区は「車海老の養殖発祥の地」として知られており、そのPRを目的にこの大会が始まりました。
今では毎年の抽選倍率が20〜30倍を記録するほど!!
山口市が誇る大人気イベントへと大きく成長しました。
【エビ狩り世界選手権大会 概要】
⚫︎時期:例年8月終わり〜9月頭
⚫︎参加費あり(大人(中学生以上)4,000円、小人(小学生)2,000円)
⚫︎会場:中道海水浴場多田ビーチ
⚫︎競技時間:40分間
⚫︎申込:応募抽選制(WEB申込、郵便はがき)7月頭〜末にかけて受付
※2025年現在 内容は変動することがあります
<にぎやかな大会会場>
会場となる秋穂の中道海水浴場多田ビーチは、緩やかな曲線を描く海岸線に白い砂浜が美しい場所です。
ビーチバレーやビーチサッカーができたり、BBQ用品やレンタルバイクの貸し出しがあったり、季節を問わず楽しめるビーチです。(多田ビーチHPこちら 、Instagram @aio_yumebeach)
そんなビーチが、この日は溢れんばかりの人で覆い尽くされます。
浜辺には参加者のタープやテントが並び、その下ではBBQのいい香りが。

海の生き物を捕まえたり貝殻を集めたり、夏の終わりの海を楽しむお子様の姿も見られました。
スピーカーからは夏ソングが聞こえ、まるでお祭りのような雰囲気!
会場にいるだけで気分が上がります!
キッチンカーや出店のテントも多く、グルメも充実!!


この日は、秋穂の水産加工会社「山世水産」の大きなエビフライをいただきました。
まさに、さくっさくのぷりぷり!見た目も豪華な頭付きで濃厚な美味しさでした。

人は多いですが、本部のテントや競技エリアはしっかりと区画整備され、受付の場所などもわかりやすくなっていました。
本部には秋穂の情報が得られるインフォメーションコーナーやティッシュやウェットシートなどの嬉しいサービスも。

会場にはためく黄色の旗が、これから始まる戦いの気分を盛り上げます!

<競技の様子>
海の潮が引いてきた14時前、開会式が執り行われました。
スタートエリアにはずらりと並ぶ1,200人の参加者。
いよいよ始まる戦いを目前に、会場の期待と興奮はマックスに!!

今回、スタートの合図を務めたのは伊藤市長。
その手に握られたピストルが「パンっ!」と鳴った瞬間、参加者は一斉に海へと全力ダッシュ!!!

一瞬で干潟が人で埋め尽くされました!

”ヌーの大移動”を彷彿とさせる迫力です!!
水しぶきを上げながら海に飛び込み、海面に顔を近づけながら車えびを追う姿はまさに真剣勝負。
「1匹でも多くの車えびを!!」
大人も子どもも本気で、そして楽しみながら最後まで車えびを探します。

多くエビを捕まえた上位3名の方には、栄えある表彰式が待っています。
今年1位に輝いた方は、なんと77匹もの車えび捕獲に成功!!
しかも3年ぶり3度目の優勝とのことでした。
表彰者には、トロフィーと認定証が送られます。

また、参加者が全員対象となる「お楽しみ抽選会」もありました。
この抽選では、商品券や秋穂特産品セットなどなどバラエティに富んだ豪華賞品が78人分も用意されました!

たくさんの人が嬉しい、イベントですね!
この大会でゲットした車えびは全て自分のものとなります。

持ち帰って味わうのも良いですが、浜辺で調理して食べれるのも、この大会の醍醐味!!
よく洗い氷水で冷やしてお刺身で食べるも良し、グリルに乗せて焼きえびで食べるも良し。
自分で捕まえたばかりのエビの美味しさは格別です!!

お刺身で食べる場合は、お醤油をお忘れなく!
※準備は各自で行います
<エビ狩りのコツ>
1、車えびの習性を知るべし
・車えびは頭や尻尾を出して砂に隠れています。見逃さないように。
・1ヶ所に集まる特性があります。一匹見つけたらその周辺の砂も掘り起こしましょう。
・車えびはあまり動きません。放流された場所をよく覚えておきましょう。

2、車えび放流の手伝いをすべし
競技が始まる1時間前に「車えびを海に放流する手伝いをしてくれる参加者」を募る放送がありました!
トラックの荷台に積まれた車えびはカゴに移され、参加者によって海へ運ばれます。
ぜひこの放流の手伝いに参加して、自分の放った車えびの位置を覚えておきましょう。
このことを知っている方は放送の前からスタンバイしているので、来年以降参加する方は早めにトラックの前に並びましょう。


▲カゴに入った車えびを海へと運ぶ様子
3、放流場所を記憶すべし
前項の放流のお手伝いができるのは約200人ほど。
お手伝いに間に合わなかった方も大丈夫!外から得られる情報もあります。
車えびがどんどん放流される光景を浜からよく見てみましょう!
広い競技エリアのどのあたりに多く放流されているか全体像がよくわかります。

▲浜から放流の様子を伺う参加者
4、開始10分が勝負と心得よ
「勝敗を決めるのは開始10分」と言っても過言ではないくらいスタートが肝心です。
とにかく全力で走って自分の狙うえびスポットへ向かいましょう。
10分を過ぎると、途端に車えびを目にするのが難しくなります。

5、諦めずに掘るべし
10分が重要とはいえ、、とにかく諦めずに砂を掘ってください!!
取材陣も諦めずに砂を掘り続けていると、30分を超えた頃に1匹の車えびが目の前で跳ねて現れました!
(ちなみに、それまで自力で見つけられなかった取材陣。”坊主”だったのを心配してくれた優しい方が2匹分けてくださり、合計で3匹の車えびを楽しむことができました)

<秋穂の名産いろいろ>
大会のメインともなる秋穂名物車えびは「あいおえび」の名で知られ、そのプリプリとした食感と噛むほどにあふれる甘みが特徴です。
生きたまま味わう「おどり」をはじめ、香ばしい焼き物、サクサクのエビフライや天ぷらなど多彩な料理で楽しめます!
さらに秋穂はグルメの宝庫!
ミネラルたっぷりの秋穂とまとや大正時代から続く秋穂みかん、地元の養蜂場で採れた蜂蜜などなど、特産品が盛りだくさん。
グルメ以外にもオーシャンビューの温泉施設「海眺の宿 あいお荘」や、緩やかなハイキングスポット「串山遊歩道」、新鮮な海鮮が手に入る「大海直売所」など見どころも満載です。
ぜひ休日のドライブやお子さまとのお出かけに、山口市秋穂に足を運んでみてください!
<会場情報>
中道海水浴場多田ビーチ
住所:〒754-1101 山口県山口市秋穂東中道4717
駐車場あり
トイレあり
