<フランシスコ・サビエルと山口市>
誰もが歴史の教科書で見たことがある偉人、聖フランシスコ・サビエル。
山口市はそんなサビエルと深いゆかりのある特別な土地です。
1549年、キリスト教を広めるために来日したサビエルは、その長い布教の旅の途中に山口にも訪れました。
そして当時山口周辺を治めていた大内義隆によって、日本で初めてとなる布教の許可を得たのです。
さらに大内義隆は活動の拠点として当時廃寺となっていた大道寺を与えました。
その後建て直しも行われ、大道寺は日本最初のキリスト教協会となり、さらには日本初となるクリスマス(キリストの誕生を祝う降誕祭のミサ)もそこで祝われたという記録が残っています。
今では全国で当たり前のように楽しまれるクリスマスが、山口市から始まったとは大変感慨深いですね。
ちなみに、一般的には「ザ」ビエルと呼ばれますが、山口市では「サ」ビエルと濁りません。
これは諸説ありますが、当時は「ザ」の発音が日本には馴染みがなく、「サ」ビエルという呼び方が伝わり、その歴史的な呼び方が今でも残っていると言われています。
<山口サビエル記念聖堂>

山口サビエル記念聖堂は、そんなフランシスコ・サビエルが山口市を訪れてから400年を記念して、1952年に建てられたカトリック教会です。(カトリックとは、ローマ教皇を最高指導者とするキリスト教最大の教派)
惜しくも、初代の聖堂は火災によって1991年に焼失してしまいましたが、イエズス会からの援助や再建を願う地元の方々や全国から寄せられた募金により1998年に二代目となる現在の聖堂が完成しました。
新しい聖堂は、白い三角形のフォルムと2本の塔が特徴的で、当時のカトリック教会としては大変斬新なデザインでした。
それは「神様の幕屋(テント)」「水」「光」がモチーフとなっており、それぞれに想いが込められています。
また、2本の塔には9つの鐘が設置されており、8:00〜18:00の間1時間毎にその鐘の音を響かせます。

聖堂へは一階の入り口から入館します。

館内に入ってすぐ一階は、サビエルに関する歴史やカトリック教会の伝統に関するものが学べる展示室となっています。
サビエルの地元スペインナバラ州から贈呈されたステンドグラスや、歴史の授業で出てきた踏み絵など実際に見ることができなかなか見応えがあります。


2階には、美しい聖堂が開放されています。

外から差し込む光がステンドグラスを通して柔らかく聖堂内を照らし、非日常的な世界を作り出します。
この大きなステンドグラスは聖書の言葉をテーマに作成されており、日差しの入り方によって刻々と表情を変えていきます。
また、聖堂内には立派なパイプオルガンも置かれています。

ドイツ・ベッケラート社製のこのパイプオルガンは、パイプの数は1933本、ストップ数(音色を選択するスイッチのようなもの)は29個で構成されており、その美しく厳かな音色が館内を満たすように響き渡ります。
幻想的な光と荘厳な音色が作り出す、まさにここにしかない空間です。
ゆっくり自分の世界に浸りたい時にもぴったり。
また、敷地内には聖母マリア像や、実際に鳴らすことのできる大聖年の鐘があります。


サビエルとの繋がりを今も伝えてくれる山口サビエル記念聖堂。
丘の上ですが、聖堂の正面まで車で行けます。
キリスト教とは関係なくても、山口市のシンボルの一つとして訪れる価値のある場所です。
ぜひ実際に足を運んで、その心が洗われるような空間を味わってください!
【施設情報】
開館時間:10:00〜16:00
拝観料:一般(中学生以上)200円、小学生100円
住所:〒753-0089 山口県山口市亀山町4−1(亀山公園)
電話番号:083-920-1549
駐車場:あり
<麓のパン屋さん cafe & bakery VERITA(べリータ)>
サビエル記念聖堂の丘を下ると、おしゃれなパン屋さんがあります。

こちらは、cafe & bakery VERITA(べリータ)。
扉を開けた瞬間ずらりと並ぶパンの数に思わずテンションが上がります!



とにかく種類の豊富さにびっくり!!
菓子パンはもちろん、食パンも多種、さらには本格的な欧風パンまでもが楽しめます。
なんと本場スペインの職人さんから受け継いだ製法で作られているそう。
おやつにも食事にも。どんな用途や好みにも、必ず叶えてくれるパン屋さんです。
きっと一度では味わい尽くせないので、ぜひ何度も足を運んでいろんなパンを食べてみてください!
【店舗情報】
営業時間:平日9:00〜17:00、土日祝8:00〜17:00(売り切れ次第終了)
定休日:正月
電話番号:083-923-6222
駐車場:あり
