例年に比べ危険な暑さが続いた今年の夏。
連日テレビから聞こえる「日中の不要な外出は避けて」という言葉に、地球の未来を案じる機会が少しずつ増えているように感じます。
SDGsをキッカケに世界的にサステナブルな暮らしが注目されている今、気軽に訪れて欲しいのが
歴史情緒が色濃く残る大殿エリア・金古曽町にある
【人と地球が喜ぶ暮らし わっか屋】
築90年の古民家の趣ある佇まいをそのまま活かした店内には、
地元で採れる有機農家さんのお野菜やお米、天然醸造の調味料、フェアトレード雑貨、エコロジーな生活雑貨など、
「心と身体と地球に優しい」商品が幅広く揃います。
店主の角麻衣子さんは山口県立大学国際文化学部の学生時代にNGOで海外支援のボランティアなどを経験。大学卒業後にフェアトレード製品やアフリカの手仕事のものを扱うお店で4年間店長を務めていました。
海外のサポートだけでなく、自然を大切にものづくりをされている人達のことなどを伝えるお店が始めたいと2008年に「わっか屋」をオープン。
麻衣子さんが学生時代に何度も自転車を走らせていた石州街道沿いに建つこの場所でスタートしました。
お店で取り扱う商品を選ぶ基準は、
「人も体も喜んで自然に負担をかけないもの」「作る人も買う人もみんなが喜んでいられるもの」「自分が食べて本当に美味しいと思うもの」「好きなもの」だそう。
定番で並ぶ商品以外にも月に数回、定期的に販売されるお野菜やお弁当・お菓子などの日があります。
取材に伺った日は「ゆるり農園」の野菜と「Queen of Kimchi」のキムチ販売の日。
津和野にある標高300mの中山間地で自然農を始めて16年の「ゆるり農園」さん。田畑を耕さずに農薬や肥料も使わず、機械を使わず全て手作業で育て収穫を行なっているというからビックリ!
そんな方法があるだなんて初めて聞きました。
一般のスーパーには並ばない固定種や在来種の種取りが出来る野菜を育て、種を取って植えて育てるの繰り返し。
年間通して約50種類育てており、季節に応じて作られた8~9種類の採れたて野菜がセットで¥2,000で販売されています。(毎週水曜日で5週目がある場合はお休み)
店頭分は数種類少量ですが、1袋¥200〜250。
私は紫色&緑色のししとうに似た甘長を購入してグリルでさっと焼いてお塩で食べてみましたが、辛さは全くなくちょっとフルーティーさを感じるほど。美味しい野菜だからこそ調理も短かく、あっという間に完食してしまいました。
麻衣子さんの同級生が監修している「Queen of Kimchi」の無添加キムチは、アミノ酸や増粘多糖類・保存料なども使っていない貴重なナチュラルキムチ。私はニラキムチ¥496を購入しましたが、パッケージ裏に書かれた原材料名はニラ・生姜・唐辛子など全部で5種類でとてもシンプル。販売は第4水曜日のみ。
パンチのある辛さにすっきりとした後味で、ニラの風味と食感も楽しめる逸品でした。
麻衣子さんの夫の角さんが作る木の器やカトラリー。何度も漆を重ねるなど一つ一つ丁寧に時間をかけて制作されているので、店頭で見つけた時には是非お手に取ってみてくださいね。
今年の9月27日で15周年を迎えるわっか屋。若い方が多いかと思いきやご近所のおばあちゃんがふらりと尋ねて調味料を買っていく姿も。日々の小さなことから思いやりのある優しい選択を始めてみてはいかがでしょうか。
店名 人と地球が喜ぶ暮らし わっか屋
住所 山口県山口市金古曽町1-9
営業時間 11:00~18:00
定休日 日・月・火
電話番号 083-932-7880
駐車場 有
SNS @waccamai https://www.instagram.com/waccamai/